専業ブロガーのあずきです🐥
人生で2回目の、「MVで泣く」という事態が起きちゃいました
原因は、ズバリこの曲 ↓
そう、「なぁちゃん」こと西野七瀬さんの卒業曲…
帰り道は遠回りしたくなる / 乃木坂46
です
このMVがね…
まじで本当に良すぎてもう
感動しちゃったんですよ
この「帰り道は遠回りしたくなる」という曲からは、なにか人生で大切なことを教わった気がします
ちなみに最近だと、VTuberの「鈴原るる」さんが引退のときにリゼ様こと「リゼ・ヘルエスタ」さんとカバーして話題になりましたね
そんな乃木坂46の神曲「帰り道は遠回りしたくなる」で描かれているMVと歌詞について、本気で考察してみました
ポイントは4つです
- 人生は、ささいな偶然から思いもよらぬ方向へ「分岐」していく
- いつもの日常から「外」の世界へ。 怖さと、それ以上の焦燥感
- 未来を選択するということは、ほかの未来と「別れる」こと
- ”叶わなかった方” の、夢の行く末(ありがとう&アリガトの意味) ※最重要!
ということで、さっそく見ていきましょー🐥
【歌詞・MV考察】「帰り道は遠回りしたくなる」あの神曲が教えてくれたこと【ありがとう&アリガトの意味/乃木坂46】
「帰り道は遠回りしたくなる」の歌詞&MV考察1:人生は、ささいな偶然から思いもよらぬ方向へ「分岐」していく
「帰り道は遠回りしたくなる」
この曲のMVで印象的なのは、まずなんといっても冒頭で見られる…
人生の分岐シーン
じゃないでしょうか?
「メガネを落としてバスに乗り遅れる」という、少女漫画にでも出てきそうなプチトラブル
そんな些細なハプニングが「起きたかどうか」によって…
- もともと目指していた、「デザイン」の道
- 遠い憧れだと思っていた、「アイドル」の道
という2パターンの人生に、突如運命が分岐したこと
このストーリーの背景には、人間「いつもの日常」に慣れてくると、自ら行動範囲をせばめて毎日を ”最適化” していきがちで
でも、いつもと違う「最適化されてない方」へと…
あえて寄り道
してみれば、新たな扉が突然開けることがある
それがたとえ、普段の日常から見れば遠回りなルートだったとしても
そんなメッセージを…
一般人とアイドル
という「対極ともとれる2つの人生」によって表現していて、さらに…
今までの視野をぶち破る
というメッセージを…
”壊れたメガネ”
がまさに象徴しているのかなと
その証拠じゃないですが、作中では…
- アイドルの人生 → メガネなし!
- 一般人の人生 → メガネあり!
という風に、最後までそれぞれキャラ統一されていますね
そして!
帰り道は遠回りしたくなる
このタイトルの意図には、遠回り ”したくなる” という主体的なニュアンスからも…
「新たな扉」への出会いを心のどこかで期待している
そんな少女の気持ちが暗示されているのかなと
ただ、この曲の本領はここからです。 やべーのはこっから🐥
「帰り道は遠回りしたくなる」の歌詞&MV考察2:いつもの日常から「外」の世界へ。 怖さと、それ以上の焦燥感
2つ目のポイントは…
いつもの日常から「外」の世界へ。 怖さと、でもそれ以上の焦燥感
です
このMVの主人公(西野七瀬さん)に限らず、誰しも「いつもの日常」に身を置いている方が安心するものですよね
でも、今の自分に見えている世界は本当は凄くちっぽけなもので、まだまだ知らない…
外の世界、人生の可能性
が、実は無数に広がっているということ
歌詞中では、そういった未知の世界への「怖さ」と「憧れ」が入り混じったもどかしい気持ちを、こんな風に表現しています ↓
弱虫 弱虫 弱虫
新しい世界へ 今行きたい 行きたい 行きたい 行きたい
強くなりたい
人生で与えられている時間って、誰しも限られていて
夢への扉が開けるチャンスって、きっとそう多くはなくて
だから安全な場所に閉じこもってないで、早く一歩を踏み出さないと
そのチャンスがまだ開けているうちに
こういった ”人生単位の焦燥感” みたいなものが、きっと「未知の世界への怖さ」以上にざわめいてたんじゃないかなと
そんな少女の心境をまさに象徴しているのが、こちらの歌詞 ↓
知らない道 知らない道 あと何回歩けるだろう
個人的に、この曲のなかで一番好きなフレーズです
「人生はたった一度きり」
そんな揺るぎない事実のなかで…
もっといろんな世界を見に行かなきゃ。 その道が閉ざされちゃう前に
という強烈なメッセージ性を感じる、とても印象的なフレーズ
そしてここから、さらに「本質」部分へと踏みこんでいきます🐥
「帰り道は遠回りしたくなる」の歌詞&MV考察3:未来を選択するということは、ほかの未来と「別れる」こと
この「帰り道は遠回りしたくなる」という曲のなかで、個人的に強く感じたのは…
人生は選択でできている
という事実
そしてもっと言うなら、未来を選ぶということは…
ほかの未来と別れる
ということ、その「残酷な現実」です
もしも自分が、「これだ」という道に一歩を踏み出せたとして
でも上手くいかないことって、その先きっと沢山あって
夢を叶えるまでに、壁にぶつかったり心が折れそうになったり…
本当にこの道でよかったのかな
と後ろを振り返りたくなることも、やっぱりあるんじゃないかなと思います
そうした苦悩や葛藤が見てとれるのが…
「アイドル」としての人生
を選んだ方の少女が、外で遊んでいる同世代の人たちをバスの窓から物憂げに眺めていたシーン
あのシーンがまさに、今の道を選んだことで「自分は今までの日常を本当に捨ててしまったんだ」「いつの間にか、遠い場所まで来てしまったんだ」という現実を…
不意に痛感させられた
そんな描写なのかなと
そのあとのサビの歌詞が、なんとも印象的です ↓
でも行くんだ 行くんだ 行くんだ 行くんだ 戻れなくても
この力強い言葉が、「それでも前へ進もう」という少女の覚悟を示していて、その背景には…
ちょっとでも油断したら、またあのときの決断を振り返ってしまいそうな
そんな弱い自分に、まるで言い聞かせているようにも感じられます
そしてここから、「最重要」な4つ目のポイントです🐥
「帰り道は遠回りしたくなる」の歌詞&MV考察4:”叶わなかった方” の、夢の行く末【ありがとう&アリガトの意味】
最後の4つ目のポイント
結論これが、この曲で一番言いたかったメッセージだと思っています
ズバリ…
”叶わなかった方の夢”
の行く末について
まず!
このMVのなかでは、運命が分岐した ”2人の人生” が、なぜか…
ときおり交錯
していますよね
でも当の本人たち(2人の西野七瀬さん)にとっては、お互いを「アレは運命が分岐したもう1人の自分だ!」なんて思うことは当然ないはずで
2人が偶然ぶつかったシーンでも、鉛筆を拾った瞬間に ”共鳴” を示すような音こそ聴こえますが
ただ肝心の2人については、「もう1人の自分」という自覚までは流石にない様子で、なんとなく…
ん?(この子にはなにかを感じる気がする、かも)
くらいのニュアンスに見受けられました
ではなぜ、最後のライブシーンで2人は…
ありがとう アリガト
と伝えあったのか?
個人的な見解ですが、あれは…
1つの道を選択したことで、実現できなくなった ”もう1つの夢”
を、どこかシンパシーを感じる「目の前の誰か」が代わりに叶えてくれている
その姿に…
もしもどこかで別の道を選んでいたら、自分もあんな風になれたのかな
と、もう1つの未来の姿を見せてくれた
ほかの道を選んだことで、別れを告げたはずの
一度は離れ離れになったはずの
もう二度と会えないと思っていたはずの
「叶わなかった方の夢」と、お互い成長した姿で再会できたこと
まるでそんな風に感じさせてくれた、その ”目の前の誰か” に対する感謝なのかなと
そんなメッセージを示唆しているのが、ラスサビ前のこの歌詞です ↓
君と離れるのは悲しいけど
大事なお別れだ
もっともっと広い世界
知らなきゃいけない
「君」とはつまり、アイドル側の人生から見た ”広い世界へ飛びだす前” の自分ですね
そしてもっと言うなら、あの…
ありがとう&アリガト
は、捨てたはずの未来の「成長した姿」を見せてくれて、もう1つの人生と ”再会” させてくれたこと
それによって…
過去の決断に対する「苦悩」が報われたことへの感謝
という意味も、大いにあるんじゃないかなと🐥
「帰り道は遠回りしたくなる」の歌詞&MV考察まとめ:主人公視点と「視聴者へ向けたメッセージ」の両面で紐解く
ここまでの「4つのポイント」を軸に、全部ひっくるめて一度整理すると…
帰り道は遠回りしたくなる
この曲から伝わった真意は、次の通りです
まず…
- たった一度きりの人生で選べる道(夢)は、そう多くはない
- なぜなら「1つの道を選ぶ」ということは、「別の道と別れる」ことにもなるから
- そのせいで、一歩を踏みだした後も「この道で本当によかったのかな…」と葛藤していた(特にアイドル側の人生において)
でも…
- ”叶えられなかった方の夢” を、目の前の誰かが代わりに実現してくれている
- その姿に、自分の人生ではもう見られないと思っていた夢を、一瞬でも見せてくれた
- 君(離れ離れになったはずの人生)と ”再会” させてくれた。 お互い成長した形で
- おかげで、今までの選択に対する苦悩や後悔が報われたよ
- ありがとう アリガト
こんな感じ
ただ、これはあくまで「主人公」目線でのお話です
ここからさらに、「もう一歩」踏みこんでみます
具体的には…
このMVの視聴者へ向けたメッセージ
という視点
この視点でストーリーを改めて振り返ってみると、この曲で本当に伝えたかっただろうことが見えてきます
最終的な結論は、次の通り
- 一度きりの人生で叶えられる夢(未来の姿)って、確かに限られてるかもしれないけど…
- とっくに捨てたはずの夢(もう1つの未来)とは、思わぬ形で自分以外の誰かが ”再会” させてくれるはず
- だからもう「選ばなかった道」を振り返るより、「選んだ方の道」を突き進もうや
- 1つの夢に突き進んだあなたの姿を、”その道を選ばなかった別の誰か” がまた見て、同じように感謝するはずだから
ちなみに、ここからはちょっと余談です🐣
というのも、運命が分岐したこの少女のなかで「一般人」側の人生については…
「アイドル」という新たな扉が開く
そのチャンス(偶然)は、残念ながら訪れなかったんですよね
だから「一般人」側の少女にとっては、もう1つの夢はきっと現実的な選択肢にはなくて…
遠い遠い憧れ
みたいな感じだったのかなと
でもだからこそ…
「アイドル」としての人生の方が、「一般人」の人生よりも比にならない ”苦悩” があったのかなと思います
まあそもそも…
ホンモノ西野七瀬さん(天使)のラストシングル
という背景をふまえたら、作中でも「アイドル」側の人生によりフォーカスされているのは当然ですよね
実際の「なぁちゃん」も、MVのこの少女のように葛藤した時期があったのかなーと
ともあれ、ラストのシーンで ”叶えられなかった方の夢” を目の前で実現している「誰か」の姿に…
お互いなにかが報われた
ような、そんな良い表情をしていましたね
からの…
ありがとう アリガト
うん、たまらないね
自分こそ言いたい
ありがとう。 感動をありがとう
ということで、最後までお付き合いありがとうございました!🐥