あかね猫です
2023年4月下旬、横浜 みなとみらい線「日本大通り駅」B2出口
今回はみなとみらいの街を語るうえでとても重要な役割をもつ、この「日本大通り」からスタートし…
海の玄関口としてだけでなく、一大観光スポットにもなっている「大さん橋」へとご案内いたします^^
日本大通り駅から大さん橋までは「徒歩5分」と一瞬ですが、ここを寄り道せずに、ただ直行してしまうのは少々 ”もったいない” かもしれません
それは横浜が現在のような港町、そして観光エリアとなるに至ったその歴史に触れられる名所がいくつもあるからです
まずはその、「すべての始まり」とも言えるような場所へ向かってみましょう🐥
Contents
春 / 横浜みなとみらい "日本大通り~大さん橋" walk【開港の歴史探訪/50枚超の画像&解説付き】
みなとみらい線「日本大通り駅」B2出口から、山下臨港線プロムナードへ【ペリー来航の歴史】
日本大通り駅の2番出口から…
まっすぐ海側へと歩いていきます
1~2分ほどで、奥の方に高架歩道「山下臨港線プロムナード」が見えてきました
赤レンガ倉庫方面から山下公園への近道となる、見晴らしのいい遊歩道です
そしてこの遊歩道からは、横浜の歴史上重要な ”ある場所” が一望できるので、右手にある階段からさっそく上ってみましょう
「山下臨港線プロムナード」へと上がる階段です
なお右側には、これからお見せする ”ある景色” の昔の姿が描かれたパネルが飾られています
階段を上ると、開放的な場所に出ました
左手には赤レンガ倉庫や、帆のシルエットが特徴的な横浜グランドインターコンチネンタルホテル
そして右手には今回のゴールである「大さん橋」が望めますが、ここで本当に見ていただきたいのは陸地ではなく海の方…
こちらの、防波堤が左に向かってカーブしている「象の鼻」と呼ばれる辺りです
この辺りが、横浜村という1つの村に過ぎなかった場所が「一大港町」となるに至った、そのきっかけとなる場所になります
そう
遥か170年前の1854年に、アメリカのペリー提督が黒船を率いてやってきた、その辺りです
当時の大型和船の「およそ10倍」にも及ぶとてつもない排水量に巨大な外輪を備えた、黒い艦隊
通称・黒船
そんな規格外なスケールの艦隊7隻が煙を噴き上げやってきた光景に、当時鎖国下にあった日本人は腰を抜かしたと言います
ペリー提督の使命は、日本を開国すること
当時アメリカがアジア方面まで活動の幅を広げるために、日本がその「中継地」として必要だったものと思われます
とはいえ長らく鎖国していた江戸の人々が、そう簡単にアメリカの要求を呑めるわけもなく…
「鎖国か、それとも開国か?」という苦悩の末、来航からおよそ1週間後にようやく、急ごしらえの応接所にて1回目の会談が行われます
そんな「歴史の分岐点」とも言える会談の跡地というのが、ここから目と鼻の先にあるので、お次はそちらへ向かいましょう
「やぁ、また会ったね!」
山下臨港線プロムナードから、歴史的な会談の地へ【日米和親条約締結の地】
さきほどの階段をまた下りたら…
右手に出てそのまま直進です
正面の横断歩道を渡ると…
着きました。当時の日米代表が歴史的な会談を行った場所です
『日米和親条約締結の地』
そしてその5年後の1859年に、横浜は開港して貿易を開始します
つまりこの場所こそが、横浜という港町を語るうえでの「始まりの地」と言えるのかもしれません
噴水があること以外は派手さもない広場にも見えますが、歴史の重要な ”分岐点” に想いを馳せるには十分すぎる場所でしょう
その後「横浜山手」と言われる東側エリアは、外国人居留地へと変わっていきます
具体的にその「境目」がどこだったかと言いますと…
まさに冒頭でご紹介した「日本大通り」こそが、その境界になります
つまり、1870年にできた日本大通りを境に…
その東側エリアが外国人居留地で…
こちらの西側が、日本人街ということですね
みなとみらいの街ではアメリカンスタイルのお店も数多く見られますが、それもこうした歴史を遡れば自然なことかもしれません
さて。歴史探索はこのくらいにして、そろそろゴールの「大さん橋」へと向かいたいと思います
ちなみに運良く、全長18mの超絶クールな連節バス「ベイサイドブルー」を見られました^^
日米和親条約締結の地から、横浜港大さん橋へ
大さん橋へは、「日本大通り駅」から海側に歩いて5分ほど直進するだけ
道に迷われるといった心配も、まずいらないでしょう
着きました。「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」の入口です
まずこの大さん橋は左側の屋外広場と、右側の屋内スペースに大きく分かれています
出入国ロビーはもちろん、カフェやレストラン・ショップ・多目的ホールなども併設されている広大な屋内スペース
外のロータリーには、桜木町駅から山下公園方面まで周遊している可愛らしいデザインの「あかいくつ」バスがちょうど来ていました
つづいて、左手の屋外広場へと進んでみましょう
坂を上ると、みなとみらいの街並みが一望できる絶景スポットに出ました
高さ296mで地上70階の超高層ビル「横浜ランドマークタワー」や、その手前側には人気の観光スポット「赤レンガ倉庫」も望めます
この屋外デッキは長さ約480m。「クイーンエリザベスⅡ」クラスの大型客船が2隻同時に着岸できるという、日本で2番目の巨大客船ターミナルです
足元のウッドデッキに癒されますが、現在の大さん橋は、厳密には「桟橋」ではなく「岸壁」とのこと
「大桟橋」ではなく「大さん橋」というひらがな表記になっているのには、ちゃんと意味があったんですね
ロンドンの建築設計事務所によって設計された、立体的でエッジの効いたデザイン
この美しいデザインを、しばしご堪能ください^^
なお芝生エリアは立ち入り禁止なので、誤って入らないよう気を付けましょう🐣
横浜港大さん橋の先端部分へ【くじらのせなか】
大さん橋の屋外デッキをさらに進んで…
緩やかな坂を上ると…
大さん橋の先端まで来ました
眼前には東京湾と、その奥には大黒エリアの工業地帯が望めます
電子マネー対応の望遠鏡もあります
なおこの日はカンカン照りの時間帯に訪れたので、眩しい感じの映像になっていますが…
この場所からの夕景や…
ライトアップされた夜景というのは、ぜひ一度は直接見ていただきたい絶景です
ちなみにこの屋上デッキは、「くじらのせなか」と名付けられています。名付けた方は天才ですね
またデッキの途中にも、屋内ホールへとつながる通路がいくつか設けてあります
4月末のこの日は、体感的にはもう「初夏」のような気候でした
特にこの屋上デッキは日差しが強く照りつけるので、訪れるご予定の方は、暑さ対策や水分補給をお忘れなく…
夏本番になる前に、ちょうど正面に映っている横浜の人気観光スポット「山下公園」もご紹介していけたらなと思っています
ということで、本日もあかね猫の ”横浜プチ観光ツアー” にご参加いただき誠にありがとうございました^^
▼ 山下公園も行ってきました! ▼
春 / 横浜 "みなとみらい駅~山下公園" walk【王道のおすすめ観光/70枚超の写真&解説付き】
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